ABOUT LAMINATE

LAMINATE FILM

ラミネートには色々な素材が使われています。プレスしたCDのラベルから、食品のラベルなどラミネートされるものも様々です。CDプレスしたCDにもしっかりしたらラベルを印刷してラミネートしたらカッコいいですよね。OPP、PET、ONなど、ラミネートフイルムの表基材として使われるものをベースフイルム、ヒートシール材としてフイルムの内面に使用されるものをシーラントフイルムと呼び、ベースフイルムとシーラントフイルムにサンドイッチされ、酸素、水蒸気、光などを遮断する目的で利用される中間基材のフイルムをバリヤー性サンドフイルムと呼びます。ここではラベル印刷、ラミネートに使われる代表的なフィルムの素材を紹介します。

 

OPP/PE、OPP/EVA、OPP/LLDPE

比較的低コストの包装材料で、防湿性はあるのだが、酸素透過度は大きいのが特徴です。酸素の影響を受けにくい砂糖、塩、菓子、冷凍食品などの含気包装に使われています。

 

OPP/CPP

OPP/PE系よりは透明性、腰の強さに優れていますが、耐衝撃性は劣ります。従って、液体包装には適さず、防湿性はあるが、酸素遮断性はないのが特徴。用途としては酸素の影響を受けにくい乾燥食品、干菓子、雑貨など汎用的なフイルムとして広く用いられています。厚みはOPPは20〜50ミクロン、CPPが20〜60ミクロンですが、一般にはOPP20ミクロン、CPP20〜50ミクロンが多いということになります。ELではOPP/PE/CPPとなる。PP樹脂の押出しもでます。

 

OPP/EVOH/PE

これは、けずり節に使われている代表的なフイルム構成で、酸素透過度が非常に少なくなっています。一般のKコートフイルムの酸素透過度が約10ccであることを考えれば、はるかにバリヤー性は優れているといえます。EVOHはクラレのエバールが代表的で、延伸ビニロン系ではボブロンが多く使用されています。OPPは特に静電気防止性の強いものを使用し、シーラントも静電気防止タイプが必要である。厚みは20/12〜15/50〜70が多い。この素材は、けずり節のほかに、漬物や粉末スープ、高級菓子、珍味、日本茶などにも使われています。

 

OPP/VMPET/CPP

ポテトチップスの袋に多く使用されている構成で、ガスバリヤー性、防湿性、光遮断性等にに優れていますが、アルミ箔に比べれば劣ります。実際のポテトチップスの包装はELで、OPP/PE/VMPET/PE/CPPという構成が多くなっています。もちろんポテトチップスだけではなく、光、酸素、湿気の影響を受けやすい内容品には使用されています。

 

OPP/VMCPP

このVMCPPは、防湿性は良いが、ガス遮断性はあまりよくありません。このような性質からOPP/VMCPPは防湿包装用となっていて、ポテトチップス、キャンデー、クッキー、スナック菓子などに広く使われています。また、冷凍食品のピロー外装、アイススティックなどにも良く使用されます。

 

KOP/PE、KOP/EVA、KOP/LLDPE

OPPにK(PVDC)コートしたものがKOPで、防湿性、ガス遮断性に優れています。このKOPはバリヤー材としては最も多く使用されており、いくつかの種類があり、用途によって使い分けられています。ボイル用KOPはPE、EVA、LLDPEなどとラミネートして漬物やこんにゃくなどの真空ボイル包装に、ハイバリヤータイプのKOPは高防湿性を要求する菓子、ふりかけなどの用途に使用されています。一般KOPは酸素透過度が約10cc、透湿度が約5gで、PE、EVAなどとラミネートして、ガス充填包装や脱酸素剤封入包装に広く使用されています。また、強度が必要な用途にはLLDPEがラミネートされます。

 

KOP/CPP

KOP/CPPはガスバリヤー性、防湿性にすぐれていて、PEをラミネートするよりも透明性が良く、腰もあるので、一般乾燥食品、菓子、ガス置換包装、脱酸素剤封入包装、小物のたて・よこピロー包装などに広く使用されています。CPPは耐衝撃性がないので、水物、重量物包装には適しません。

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最終更新日:2018/3/29